とてもとても暖かい日に。
4/10のことがずいぶんと遠い昔に感じるのだけど、書き残しておく。
私は兄弟もいなく、祖母に何かと相談ごとや報告をしていたし、
面倒も見てもらっていた。
みんな東京に住んでいるし、すぐ会える距離にいた。
この日、祖母が他界した。
急いでいってしまったような、でもすーっと眠るように穏やかな最期だった。
包み込むように優しく、怒られた記憶もなかった。
いつも味方というか、別居という形ではあったけれど、
いつも「隣」にいる存在だった。
一方で、幼少期から、言葉遣いや所作には厳しい。
例えば、食べ物を食べるとき、一口で食べられないものにかぶりつくのは行儀が悪い。
一口サイズに切って食べる。とか。人様の前で、お父さん、お母さんではなく、
父、母の呼称を使うとか。
認知症が進み、ここ数年、私のことも家族のこともわからなくなっていたけれど、
私にとっては、ともに過ごした時間は祖母との素晴らしい思い出に変わりなく、
祖母にとっての人生に私が居て、それが良い時間だと思っていてくれていれば、
いいなと思う。おこがましいのかもしれないけれど。
ストールや写真をたくさん添えた。
ぜひ向こうでも、たまには私たちを思い出して、穏やかに過ごしてほしいと、思った。